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Posted by おてもやん at

標準化の目的と期待効果

2016年01月13日

整備工場は、昨今ハイテク整備に感心が強く、HVやEV整備技講習などに
熱心に参加している。

整備工場にとっては、ハイテク整備技術の習得は、死活問題であり絶対に
必要な技術であることは間違いないところだ。

その一方で、疎かになっているのが「生産性」である。
中でも「標準化」は、完全に無視されている。しかし、生産性も整備工場にとっては、
絶対に避けて通れない大きな課題である。

先日もある整備工場に改善指導で調査に行っていたら、ムダの多い作業を
行っていたホンダHDS

2柱リフトアームの後輪側のアタッチメントを、低いものから高いものに交換が必要になった。
高いアタッチメントを歩数にして20歩ぐらいのところ取に行き、戻ってきたのを見て
ビックリである。

なんと一つだけ持ってきたのだ。
2柱リフトだから、二つ必要にもかかわらず、一つだけ持ってきたのだ。
うーーーん、作業効率など一切考えていない、行動だ。

自動車故障判断器

これでは、生産性などといったことは、教えられていないだろうし、
工場として重視していないことがはっきりとわかる。

整備品質とは、速さと正確さが命である。
それなのに、この工場はそんなことお構いなしの状態なのだ。

そこで、メカニック個人個人の技能に頼るのではなく、会社として
統一した作業方法によって、速さと正確さを確実に提供できる体制つくが必要となる。

フロントから「エンジンオイル交換」と作業指示が来たとする。
貴方は、どのような作業をするだろうか?

1.オイル漏れおよび汚れ確認・点検
2.オイル抜き取り
3.ドレーンパッキン交換、ドレーンナット締め付け
4.新油注入、オイル量確認
5.ドレーン周り&フィラーキャップ周り清掃
6.オイルチェックランプ点灯・消灯確認
7.OBDオイル不具合情報消去
8.エンジン始動確認

メカニックによって、1から8まで行う、1から4までで終わるなど
作業が統一されない。でも、お客さまからは、料金は同じ額を受領する。

同じ整備工場でオイル交換した作業が、同じことにはならないDigiprog3 V4.94
得する客もいるし、損する客もいる。これでは、商売としておかしなことになる。

だから「標準化」が必要なのだ。
標準化とは、「凡人が非凡な働きをする」、ある種魔法の杖なのだ。

整備作業を標準化する目的は、「整備品質の均一化」だ。
誰でもが同じ作業が、同じレベルで、同じ時間でできる、これが標準化である。

これによって、作業時間も統一されるので、整備料金も同じ価値になる。
つまり、整備作業を標準化することで、何時でも同じ整備品質を提供できるのだ。





整備売上高は2年連続のプラスだが
活動が見える管理  

Posted by higuchimayumi at 10:44Comments(0)生活